唐津から戻って②
2022年11月19日。 今日、私は陶芸における美とは何かを発見した。 佐賀県唐津市の安永頼山氏の仕事場でのことだ。それは、一つの壺の形をしていた。そうだ、美とは、発見するものであった!(岡本太郎がデパートの展示場で縄文を発見したようなものか。) もちろん作品に力があってこそなのだが、自然に美を見出すのも、やはり人間なのだ。
買い付けというのは、趣味で買うのとまた違う。 欲しいことはもちろんだけれど、自信を持って「これは絶対損をさせない!」「こういうものを売りたい!」という確信がないといけない。 ただ…だからこそ、「手放したくない」と思ってしまう作品に出会ってしまうのも事実。なかなか難しいところだ… 作る人も大変。買う人も大変。 むしろ、大変な人に買ってもらいたい。 なにしろ、ぼくらが手にするのは、替え難い「豊かさ」なのだから。 創造することで得られる豊かさと、それを取り入れることで得られる豊かさ。 ぼくらは、お金のやりとりもするけれども、本当はそういう気持ちのやりとりに価値があるんだ。