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陶芸

新作仕入れの1件目が届いた!

#art#craft#product

川上清美氏の唐津焼き締め ぐい呑み
備前焼の土は、水田の下に蓄積された、数十年~数百年前の土を使う。
 そのためキメが細かく(実際に粒子を砕く工程も存在する)、密度が高いので、薄手でも堅くしっかりと炎を焼き写す。
 一方で、唐津焼は山から掘った土(もしくは砂岩)を使う。唐津湾に川を流す山々からは、豊富な種類の土が採れ、配合や焼き方によって様々な色や雰囲気、重さの器が焼き上がる。

 さて、今回の川上清美氏の焼き締めの徳利と酒盃だが、ビジュアル的には一部の備前焼に似ている。
 しかし、自然釉のかかっていない部分に触ると、ふっと土のような藁のような匂いがするのが特徴だ。
触覚による幻視のようなものだが、太古より動植物の営みに育まれた土は、登り窯での焼成を経て、陽の光にさらされたような匂いを放つのだ。
 ちなみに、「藁ではなくイグサがちょうど良い」ということで、藁よりも繊細な焼きあとがつけられている。(備前焼の緋襷は藁によるもの)

この記事の著者

田中 悠貴

1983年12月16日生まれ。慶應大学総合政策学部、福田和也研究室卒業。建築業・ビル業に従事する傍ら、アートイベントの運営に携わる。以降、暮らしや生活、文化の向上を目指し、株式会社ANTI-ICONを立ち上げる。

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