新里明士から三越を経由して猪熊弦一郎、谷口吉生から街づくりまで。①
福岡の三越から、購入した新里氏のぐい呑が届いて、真っ先に猪熊弦一郎を思った。 新里氏の作品は、クオリティや作業量に対して、えらくコストパフォーマンスが良い。一般の人から考えれば高いものかもしれないが、陶磁器の世界で考えたら異常なほど安く設定された作品もある。 今回一番好きだった、歪んだ黒光碗は既に売れてしまっていたので、色合わせのようなシリーズの緑/青のぐい呑みを頂いた。 私の中での彼の特徴である、スタイリッシュな中に目一杯人間味を感じる作品だ。 人間味といえば猪熊弦一郎氏だ。 そう、三越のパッケージは敬愛する猪熊氏のデザインなのだ。日本で一番好きな画家の一人であり、香川県丸亀市の彼のミュージアムは、日本で一番好きな場所の一つでもある。