【アンティ・アイコンの扱う物や言葉についての作品的条件】
ここまで色々と書いてきて、重複する内容となるかも知れないが、「art,craft,product」と名乗っている以上、それぞれというか、全体を通しての基準がなければいけないので明確に下記しておく。 1.唯一無二であり 2.歴史的文脈を持ち 3.何かしらのオリジナリティーと、現在的(当時的)必然性があり、 4.歴史的文脈を意図したテクスチャーを持つ ※ 2.に関してはジャンルを横断できるものとする ※ 4.に関しては、複製不可能性に近い条件ではあるが、量産品の中にはこの条件を満たしてくる場合が存在する。1.を「一つしかない」ではなく「一作品」と捉えた場合、プロダクト製品やデザインを含み得る。 ※ 5.テクスチャーと書いたが、音楽に手触りがあるように、文学にも耳触り、聞き触り、質感のようなものが存在する。 但し、アンティ・アイコンにおいては、時間芸術自体は扱わず、空間芸術のみに着目するものとする。